時間が革を育てる

丈夫な牛ショルダー革を使用しています。
ショルダー革特有の「トラ」と呼ばれる首周りのシワをプレスでしっかりと伸ばし 色の濃淡として美しく表現しています。
ベルギーで唯一といわれるタンナーで鞣し加工を行い、水染めを施しました。

「宝石のような艶を生み出す〜140年以上の歴史を誇るタンナリーマズール」

1873年創設、ベルギー唯一のタンナーでフランスとの国境に近いエステンブルグにあります。
創業当初、ヨーロッパの石畳に合わせ、堅牢性に優れた靴底用の革生産から始まったマズール社は現在、伝統的な植物タンニン鞣し製法と近代技術を導入して仕上げた優れた皮革を作り続けています。
そうして作り上げられた皮革は、年月が経つごとに自然な美しさを増し手に入れた者にしか味わえない、革製品への愛着心を育みます。

マズール社は歴史に裏打ちされた品質の向上だけでなく、エコロジーにも重点を置いています。

Planner's Room

運命を感じた出会い

独特の光沢感と重厚な質感のコードバン（馬の臀部の革）の人気が高かった頃 床革であるコードバンには、革らしい表情がなく、希少性ゆえ革単価が高い そして、どのブランドにおいても最高級ラインとして扱われていることに、疑問を持ちました。

コードバンに代わる、革らしいきちんと毛穴のある、銀面を生かした艶のある丈夫な革はないだろうかと 日々探し求めていたときに出会ったのがこちらの「ルガード」。

初めて出会ったときの衝撃に近い感動は、今でも鮮明に記憶に残っています。

「ルガード」は、牛革のショルダー革特有の「トラ」と呼ばれる首周りのしわがしっかりプレスされ、メリットとして美しく表現されていました。

全体の光沢感は、ただアイロンを押し当てたような、平面的な光沢ではなく、革を生かした奥行きのある艶になっています。
鞣（なめ）し技術のレベルが高く、繊維が綿密に詰まっているため、アイロンをあてて作られる艶にありがちな細かい革の亀裂もありません。
これにより、みずみずしい艶と吸い付くような手触りが実現。

ようやく出会えた、美しく、丈夫な、最高級の革。

最高の革に相応しく、芯材の張り込みや、コバ磨きの抜群の技術を持つ、 日本の職人による、丁寧な日本の技術で、縫製、仕上げを行いました。

このASHFORD最高品質のルガードに、みなさまと共に、運命を感じた出会いを分かち合えたら幸いです。