ASHFORD Story_6 / アシュフォードのリフィルの分類と活用[記入リフィル編]
連載「ASHFORD Story」では、アシュフォードのシステム手帳とその背景にある物語を熱く語りながら、無限に広がっているシステム手帳の楽しさをお伝えしています。
今回は、システム手帳の命ともいえる「リフィル」に注目してみます。
リフィル(refill)の意味を辞書で調べると「詰め替え用の補充品」などと書いてあります。
例えば、万年筆にとってのリフィルはインク、刃折り式カッターのリフィルは替え刃ですね。補充品と聞くと、本体のおまけのような存在に聞こえてしまいますが、それは大間違い。万年筆はインクがなければただの棒。システム手帳はリフィルがなければただの革。リフィルはシステム手帳という道具にとって命ともいえる大切な存在です。
アシュフォードでは現在約400種のリフィルをラインアップしています。1ページごとに差し替えが自由なシステム手帳だからこそ、自分のスタイルに最適なリフィルを見つけ、そして多彩に活用していくことで、システム手帳の働きは無限大に広がっていきます。今回はペンを使って記入する基本的な筆記用リフィルを分類し、それぞれの主な活用法をご紹介します。
システム手帳の自由さを支える基本リフィル
ノート リフィル
ハードカバーを使った高級な綴じノートにはとても魅力があります。美しい佇まいを見ると、すぐ開いて書いてみたい、と思ってしまう。でも、高級なだけに記入に失敗したらどうしよう、とか、大切にしたい思いが先行してなかなか書き出せない。こんな体験をした文具好きな方は多いことでしょう。
システム手帳にも本革製のジャケットが放つ佇まいの美しさがあります。そして、リング綴じなのでページは1枚単位で抜き差しが自由。だから記入に失敗してもそのページだけ抜いてしまえば大丈夫。急いでいる時はとにかくどこでもいいから白いページを開いてすぐに書き出してしまう。記入した後で、リングを外して適切な場所にゆっくりと配置換え(=編集)しておけばページの乱れも防げる。こんなシステム手帳の自由さを支える基本的なリフィルが「ノート リフィル」です。
ノートリフィルの中でも基本中の基本が「無地」です。筆記するときは、縦書きも横書きも、ななめ書きも、なんでもあり。落書きもしやすいし、アイデアを放射状に広げて書いたりもできます。また、スケッチを描いたり、紙片や印刷のキリヌキを貼り付けるなど、自由に活用できるリフィルです。アシュフォードの「メモリーフ 無地」は筆記特性に優れたオリジナル用紙を採用しています。また薄口の「メモリーフ ライト」やリサイクルペーパーを使った「メモリーフ リサイクル」などもラインアップしています。
「横罫」リフィルは、文字を記入するときの基本的なリフィルです。罫線は6mmや6.5mmなどがあり、4色の紙色違いが揃っている「カラーメモリーフ」、システム手帳を縦開きして使う「6.5mm横式」など多彩に揃っています。
上写真は、上品なクリーム用紙を使った「メモリーフ6mm罫 小口 ローズゴールド」。クリーム用紙と書いた文字のインク色のコントラストは独特のエレガントさを放ちます。
また小口(リフィル束の背以外の断面部)にはゴールド箔を付けているので、ジャケットに装着した時の高級感も格別です。
「セクション」は方眼のリフィルです。正方形が並んだ罫線は横でも縦でも使え、図形やイラスト、スケッチなど用途も多彩です。またドット状の方眼である「ドットリーフ」もラインアップしています。
システム手帳のリフィルは着脱が自由なので、見開きの右ページから書き出し、書ききれなくなったら裏面を使う1枚単位のカード式記入が便利です。1枚=1項目に関連する事柄だけをまとめる「情報カード」式の使い方にシステム手帳はとても相性が良いのです。「ログリーフ」は、リフィルを情報カードとして活用できるように、方眼罫をベースにして、テーマ/項目/情報を整然と記入できるフォーマットになっています。情報=リフィルが貯まってきたら、分類、並べ替え、整理をすることで、リフィル間の関連性を思索したり、新しいアイデア出しに活用できます。
どんなにデジタルが進んでも予定管理はアナログで!ダイアリーリフィル
「ダイアリー」は予定を記入するリフィルです。予定だけでなく、行った場所、買い物の内容、打ち合わせの項目などを端的に整理して記入しておけば、自分の行動記録をしっかり残すことができます。スマホやPCでも予定を管理することができますが、俯瞰して一覧する機能はアナログな手帳がまだまだ便利です。そして、数年後、数十年後まで確実に記録を残しておきたい場合も、紙の記録のほうが圧倒的に確実です。
アシュフォードのダイアリーは、1年、1か月、見開き2週間、週間、1日(曜日無)など豊富に揃っています。またそれぞれに多彩なフォーマットを用意しているので、仕事や生活のスタイル、自分の記入の方法などに合わせて自由に選ぶことができます。
上写真は「月間ダイアリー カレンダー式」。カレンダー状に日付を配置して、右端にはリスト式に日付を縦配置しています。
上写真は「週間ダイアリー レフト式」。左側に月~日曜までの1週間の予定を記入し、右は自由なメモ欄があるレフト式は週間ダイアリーの定番フォーマットです。
システム手帳はリフィルの組み合わせが自由です。この自由さはダイアリー リフィルでも享受できます。日付だけを印刷している「曜日無デイリーダイアリー」は、1日の予定や出来事を1ページにたっぷり記入できます。月間や週間ダイアリーを常用しつつ、予定がびっしり詰まっている出張やイベントなどの特別な日だけはこのリフィルを差し込んで活用できます。
思いついたらすぐ書き、しっかり残せる手書きは最強!メモ リフィル
メモ(memo)の意味は「覚え書き、備忘録、連絡」。メモ リフィルはノートリフィルの一種です。アシュフォードは、忘れないように書き留めておくために工夫をしたメモ リフィルをラインアップしています。メインのシステム手帳はバイブルサイズで、メモ専用にはミニ6やマイクロ5を用意して2冊使いをしている方も多いようですね。
上写真は「メモリーフ ミシン目入り 無地」。リフィルの上下で3分割できるミシン目が入っています。メモ書きをして切り取り、小さなカード状にして携帯したり、伝言メモを相手に渡すなど多彩な活用ができます。
マイクロ5は、最小サイズのシステム手帳です。いつでもどこでも携帯しやすいので、メモ用として大活躍します。マイクロ5用の「カラーメモリーフ スリット入」は、メモリフィルとして最適かつ最強な仕様です。
罫線は8mm罫と2.5mm方眼があり、紙色は5色をラインアップしています。穴にスリット(切れ込み)があるので、リングの開閉をしなくても簡単に着脱ができます。
リング側の上下のコーナーは三角形にカットしています。このためミニ6、バイブル、HB×WA5、A5の大きいジャケットにもリングに干渉なしで、簡単に装着できるのが特徴です。
日々の仕事や生活の効率を上げてくれる
機能リフィル
ある特定の役割を担うフォーマットのリフィルを今回は「機能リフィル」として分類しています。主にビジネス向けとして、やるべき仕事の締め切りを守り確実にこなすための「ドントフォーゲット」や、会議の記録を効率良く残す「ミーティングレポート」などをご紹介しましょう。
上写真は「ドントフォーゲット」。締め切りの日付とともにやるべき仕事を記入しておきます。明るめのイエローの用紙なので、システム手帳の中でも自然に目立って、開きやすい特徴があります。
上写真は「ミーティングレポート」。会議のメンバーや場所、テーマなどをコンパクトにまとめて記録を残すことができます。
上写真は「メモリアルシート」。誕生日、記念日を記録して忘れないようにするシートです。2つ折で、広げると片面で6か月(両面で1年)を俯瞰できます。毎月の決まった行事や、年間を通してやるべき仕事などを書き留めておくのにも便利です。
上写真は「ID/パスワードリスト」。日々増え続けるIDとパスワードの組み合わせを確実に残し、すぐに閲覧できるリフィルです。
今回は、記入するリフィルを分類してみました。ご紹介したリフィルはほんの一部です。自分のスタイルに最適なリフィルを探して、まずは使ってみてください。その先には未体験の素晴らしい手帳生活が広がっていくはずです。