ASHFORD Story_9 / そもそも「システム手帳」とはどんな道具なのか
連載「ASHFORD Story」では、アシュフォードのシステム手帳とその背景にある物語を熱く語りながら、無限に広がっているシステム手帳の楽しさをお伝えしています。
今回は、原点に立ち返るべく「システム手帳とは、世間一般的にどんな道具なのか」をあらためて考えてみたいと思います。システム手帳や文房具などにあまり興味がないご家族とかお友達などから「システム手帳ってなんなの?」と聞かれた時の参考にしてみてください。
辞書で「システム手帳」の意味を調べてみたら……
システム手帳が好きな方であれば、システム手帳の魅力はいろいろな角度から語ることができますね。でも本当に好きなことは、言葉ではっきり表現するのはなかなか難しいものです。というわけで、まずは手元にある辞書で、「システム手帳」の意味を調べてみました。
まずは「手帳」の意味から。
「心おぼえに雑事や必要事項を記入する小さな帳面」「いつも手もとにおいて、心覚えのためにさまざまの事柄を記入する小型の帳面」などとあります。共通しているのは「小さな帳面」であることで、手帳とは「いつも携帯でき、身近に配置しておける小さなノート」のことを意味します。
アシュフォードで作るシステム手帳の最大はA5サイズです。A5のシステム手帳をポケットに入れることは難しいですが、日常で使う鞄には常時入れておけるちょうどよいサイズです。A5サイズに匹敵する紙面の広さを確保しつつ、携帯しやすくしたサイズがHB×WA5です。
バイブルサイズはシステム手帳の元祖。将校などの上級軍人が戦場の最前線でトレンチコートなどの軍服のポケットに入れて使うことを想定して、約100年前に開発された大きさです。
そして、1990年代以降に普及したミニ6やマイクロ5のサイズは、まさにポケットノート。システム手帳はどのサイズでも「いつでも携帯でき、身近に配置しておける」という手帳の思想に従って設計されているのです。
HB×WA5の最新モデルの「レクタングル」。リフィルの紙面は広く、リング径は11mmとかなり薄くてコンパクト。身近において気軽にノート感覚で活用できます。
システム手帳は「替えページを組み合わせる手帳」
次に本題となる「システム手帳」を辞書で調べてみました。
広辞苑では「目的に合わせてページを差し替えて使える手帳」とあります。大辞泉では「個人が、スケジュール表や住所録など、必要な情報だけを書き込めるように、替えページを組み合わせて作ることができる手帳」。日本国語大辞典は「替えページになっているスケジュール表や住所録などを使い手が必要に応じて選び組み合わせて用いる手帳」とあります。
ほぼ共通しているのは「替えページ」という言葉です。これは「ページの抜き差しをして編集する」機能、つまりリフィルのことですね。さすが国語辞典。誰でもわかる表現でシステム手帳を定義しています。
リフィルに加えて辞書で表現されているのは「個人」「使い手に応じて」という役割です。つまり個人の事情に合わせてページを追加、削除して1冊を作ることができるというもの。ページが固定している綴じ手帳との大きな違いがここで強調されています。
というわけで、これまで見てきた辞書で表現されている内容をもとに、世間一般でいうシステム手帳の概念をまとめてみましょう。
○いつも手元における携帯しやすいサイズである
小型でいつも身近に使う存在だからこそ、多くのシステム手帳は愛着が深まる上質なレザーをまとっています。
○ページを抜き差しできる手帳である
リングでリフィルを着脱し、個人の用途に合わせてファイリングできます。
忘れていけないこと、大切な人のアドレスや電話番号、予定、楽しかった思い出、おいしかった食べ物やお店、などは繰り返し見返すことで、生活の質を上げ、そして自分を取り巻く世界にはしあわせの素がたくさんあることを気付かせてくれます。システム手帳は、人生に活力を与えてくれる道具でもあるのです。
最後に、百科事典で「システム手帳」を調べてみました。その中の項目には「使い手に応じて地図、名刺、カード用ホルダーなどを増やすこともできる」とあります。さらに「1冊がハンドバッグの代わりという使われ方をした」ともあります。過去形で表現されていますが、バッグとしての機能を持つ最新モデルもたくさんあります。システム手帳の収納する機能は、持ち物が多様に広がる現代だからこそ注目すべきところ。大切なものを収納して持ち歩く使い方は、アシュフォードが提唱しており、そのためのモデルを多様に考案し、商品化しています。
アシュフォード公式オンライン限定「レーニエ」のネイビー×イエロー。絶大な収納力を誇るクラッチジャケットは、リングを着脱して、より自由で幅広い使い方ができます。
今回は、「システム手帳ってなんなの?」と漠然と聞かれた時の答えを国語辞典や百科事典から探ってみました。皆さんの手帳ライフの参考になれば幸いです。
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