ASHFORD Story_14 / デジタル vs. 脳を活発にする!?システム手帳


連載「ASHFORD Story」では、アシュフォードのシステム手帳とその背景にある物語を熱く語りながら、無限に広がっているシステム手帳の楽しさをお伝えしています。

今回は、デジタル時代の今だからこそ注目したいシステム手帳の魅力について。

デジタルの代名詞とも言える、スマートフォン(スマホ)。お買い物、通信販売、銀行振込など、すべてをスマホで行う方も増えています。同時にスマホは手帳の役割であるスケジュール管理、仕事の一覧、アドレス帳、メモ……などでも活躍しています。さらにスマホを軸にタブレットやPCなどが連携して働き、手書きという行為はどんどんデジタルに置き換えられています。こんなデジタル全盛の今、システム手帳という道具にはどんな価値があるのか、あらためて考えてみました。


まずは、システム手帳に必須の「手書き」に注目してみます

 

システム手帳には必須の「手書き」という行為の良さが最近では科学的に実証されるようになってきました。日常的に手書きをしている方は体感していると思いますが、紙に向かって手で書くとしっかりと記憶に残りやすい。現代の受験勉強でも記憶を確実にする方法として手書きという行為は必須となっていますね。

大学の研究機関の実験でも、手書きの効能は実証されています。まず手書きという入力(=書き込み)は短時間で効率がとても良い。さらに、手書きをすると脳の中の運動前野や海馬という部分が活発に活動することがわかっています。運動前野は視覚と運動を連携させ、海馬は記憶を司る場所です。手書きをすることで脳が活発に動き、それが確実な記憶につながり、新しい思考や創造的な発想にも役立っていくのです。

また、情報を集めて俯瞰する作業は、システム手帳が得意とするところですが、デジタルな道具でもできます。しかし、デジタルの世界では、ソフトウェアという法則が前提にあり、その中であらゆる情報(文字やイメージ)を0と1に置き換えています。デジタルではすべての情報が画一化されてしまうのです。

デジタルな道具はソフトウェアの法則に支配され、マシンの都合で画一した情報に変換されてしまうので、空間的な情報を関連づけて記憶するのが難しいことも実験で実証されています。


手書きする装置としてシステム手帳はとても自由

 

システム手帳はリフィルの束をリングで綴じて使う道具です。100年以上の歴史があり、きらきら輝く金属リングが紙をしっかり束ねる佇まいはクラシカルで独特の趣を放ちます。この仕組みを活用したリフィルを1枚単位で入れ替えできる機能こそがシステム手帳の最大の魅力といえるでしょう。

システム手帳はどのページから書き始めても大丈夫。書いた後で適切な場所にリフィルを移動すればよいからです。急いでメモしたいときは、とっさに開いたページから自由に書き込むことができます。綴じノート(それもハードカバーの高級ノートなど)では、最初の1ページめから書き出すときに緊張するものです。システム手帳ではこんな心配もありません。不用になったページは外して捨てることも簡単です。


アイデアを生む道具としてのシステム手帳

 

このようなシステム手帳の自由さは、アイデアを生み出す行為にとても役立ちます。アイデアはゼロから生み出されることはありません。アイデアは既存の要素(情報)を新しく組み合わせたもの以外の何ものでもないからです。既存の情報を集めて見渡し、それぞれの情報の関連や組み合わせを試行錯誤し、そして新しいアイデアを発見する!という流れは、アイデアを作る方法の大原則。このようなアイデアを作る道具としてシステム手帳の仕組みは最適なのです。

ひらめきや思いつき、関連する情報をリフィルに次々と手で書き出していき、リフィルが集まった時点でリングを開き、リフィルを外して並べて俯瞰する。ときには保存バインダーに眠っている昔の記録やメモが役立つこともあるかもしれません。そして、リフィルを入れ替えながら、パズルを組み合わせるようにアイデアの形を模作します。

また、アイデアが浮かばなかったり、煮詰まったりした時などの思考の一時停止にもシステム手帳は活躍してくれます。広げたリフィルをリングに戻して綴じるだけで、新酒のワインを樽に詰め替えると風味が増していくように、システム手帳で情報を大切に保管しつつ頭の中で考えを熟成させることができるからです。

新しいアイデアが生まれるのは、情報を集めて一度考え抜き、そして思考を一旦止めた後にある日突然降りてくるもの。その場所は散歩の途中とか、お風呂とか、眠りに入る前のベッドなど、予期しないところです。この時アイデアを熟成させているシステム手帳を見返すことで、新しいアイデアはさらに明確な形になっていきます。このようなリフィルたちを熟成させておくには、1つのテーマでリフィルを1冊にまとめておける軽快な保存バインダーが活躍します。


スマホと併用したい“お財布手帳”

 

手書きは、デジタル時代だからこそ注目すべき大切な行為です。紙は無限のパワーを秘めています。そしてシステム手帳はあなたの創造的な活動(仕事でも家庭でも、遊びでも)をしっかりと支えてくれます。スマホやタブレットと併用して、日々の生活に豊かさや潤いを加えてみてください。

お財布の機能とシステム手帳が合体した“お財布手帳”は、外出先でのとっさのメモや、スケジュールをコンパクトに記入しておけるのでとても便利です。上写真はマイクロ5の「トゥジュール」。3年連続でアシュフォード公式オンラインストアで売上げ1位になっているベストセラーです。お札が入る背ポケット、コインや小物を入れるファスナー付ポケットがあり、内側には5つのポケット、可動式ペンホルダー(最大直径約15mm)があります。小さいながらも抜群の収納力を誇るお財布手帳です。


タブレットサイズと一緒に持ちたいバイブルサイズ

小型のタブレットと併用するシステム手帳では、バイブルサイズがおすすめです。

上写真の「ルガードスクエアバック プレシャス」は、縦19cm、横11.3cmとバイブルサイズとしては小型で、かつスクエアバック仕様なのでフォルムは端正で持ち運びがとてもしやすいことが特長です。カバーは180度にスムーズに開くので筆記時のストレスもほとんどありません。ストレッチペンホルダーが付属しているので、愛用のペンを上品に常時沿わせておくこともできます。


A5のジャケットはA4の書類と抜群に相性が良い


A4の書類は、仕事でも日常生活でも標準的なサイズとして広く定着しています。リフィルがA4のちょうど半分のサイズであるA5のジャケットは、なじみのあるA4書類との相性も抜群です。上写真のようにA4判を2つ折にしてパンチするだけで綴じることができるのでA5ジャケットは書類のファイリングに大活躍してくれます。


上写真は定番の人気モデル「ディープ」のA5サイズです。背に大型のポケットがあり、A4の書類やコピー用紙を約12枚収納することができます。プレゼンの資料やA4に印刷した文書などをそのまま携帯することができる機能は、デジタルツールとの相性も抜群です。


リフィルパッドはシステム手帳の魅力を体感できるシンプルツール


上写真の「リフィルパッド」は、プラスチック製の板にリングを装着したパッドです。リフィルを綴じれば単体で軽量かつ機能的なメモツールとなります。プラスチック板をポーチやライフオーガナイザーに差し込めば、着脱できるリフィルとして多彩に活用できます。リング径は15mmで、リフィル約110枚を収納できます。軽快にファイリングするアイテムとしても最適です。

上写真は「リフィルパッドポーチ」からリフィルパッド(付属)を着脱した状態。記入するときは単体で軽快に、携帯するときは日常用具と一緒にポーチに入れて……など多彩な使い方ができます。

記憶を確実にしてくれる手書きツールとして、さらにアイデアを作る道具としてシステム手帳の機能をぜひお役立てください。アシュフォードの公式オンラインストアでは、本格的な革のシステム手帳だけでなく、システム手帳を「気軽に楽しむ」アイテムを多数ご用意しています。

詳細はこちら↓
https://www.ashford-style.com/fs/ashford/c/try


<参考資料>
ジェームス・W・ヤング「アイデアのつくり方」CCCメディアハウス 1988年
東京大学 大学院総合文化研究所「紙の手帳の脳科学的効用について ~使用するメディアによって記憶力や脳活動に差~」2021年
https://www.u-tokyo.ac.jp/focus/ja/press/z0109_00001.html

 

○今回登場した商品詳細はこちら↓をクリック
・トゥジュール MICRO5

・ルガードスクエアバックプレシャス BIBLE

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・「気軽に楽しむ」手帳コーナー